追悼

今年に入り再度の緊急事態宣言で
自宅にこもっている中飛び込んで来た訃報は
耳を疑うものでした。
石山恵三さんが亡くなったと・・・

去年の秋には一緒にツアーをし
そして年が明けて1月23日には東京でねと
延期にはなったもののその日を楽しみにしていたのですが
実現すること無くお別れをすることになろうとは。

あの日から時が止まったような一週間が過ぎ
昨日、一昨日、通夜とご葬儀を経て
まだ夢を見ているような気がして中々そこから抜け出せないのだけれど
しっかりしゃんとしないと石山くんから「なにやってんだよ〜」と叱られそうなので
前を向いて行けるように区切りを付けなくてはと思っています。

長いお付き合い、お互い若くて元気いっぱいの時代を経て
猫の再開を機にご一緒するようになりました。
当時のメンバー3人と私で楽器を車に乗せて全国走り周りました。
アクシデントも沢山あって会場の機材が足りずこのままでは本番が出来ないとなり
それぞれの知人や仲間に連絡をし有難くもなんとか間に合った、なんて事も懐かしく思い出されます。

何分にも長いブランクを経てのライブ活動、慣れない事多々ある中支えて頂き
どんなに心強かったか。
良いこともそうでない事も乗り越えて今がある。
お互い歳を取り今じゃなければ出来ない音楽がある、だからこそ
まだもう少し一緒にライブをしたかったです。
去年のツアーでそんな事を感じ取ることが’出来たので
これからゆっくり自分たちのテンポでと思っていた矢先、
私はあなたのベースが大好きでした。
二人でデュエットもしましょうと曲目も選んでくれてたのに。

大きな病気との闘いでしたね。
入院したと聞いてはドキドキし、その後
何もなかったかのようにライブしてると耳にし胸を撫で下ろしていました。
だから今回もきっと戻って来てくれるだろうと勝手に思い込んでいたのですが。
もう良いよ、痛みや苦しみから解放しましょうと神様が判断したのでしょうか。
そう、石山くんは頑張りました。
病気と闘いながら大好きな音楽を最後まで全うしました。

最後のお別れの時のあなたのお顔は穏やかで微笑んでいるようでした。
とてもハンサムでした。

石山くん、お世話になりました。
心からありがとうを。
そして安らかにゆっくり休んで下さい。
大好きなお酒も味わってね。

合掌

最後に、
たくさんの方から「おけいさん、大丈夫?」とメッセージを頂戴しました。
ご心配ありがとうございます。
元気にしていますのでご安心下さい。
ありがとうございました!
みなさまの優しいお気持ちに感謝申し上げます。

2021年1月27日

四角佳子

「僕は犬が好き!」と言って新潟の知人宅の仲良しワンちゃん「ソラ」と遊ぶ石山くん
(2020年10月31日)